まさに「クライマックス」という言葉にふさわしい映画

観た後の余韻が色濃く残り、この先も薄まりそうにない。

シャアは最期、自分の意思の力でアクシズの軌道を変えたのではないか?

彼は結局、失われた「母性」から出立することのできぬまま大人になり、純粋で歪んだ方法でそれを捕捉しようとしたのだろう、アムロとは対照的だ。

生と死の物語

『ガンダム』とは、戦争が生んだ人類の叡智の完成(MS)によって、宇宙に(ニュータイプという概念を通じて)「死」を散開させる物語なのだろう。

地球が「生」によって、宇宙が「死」によって、満たされるために。

それによって、「生」と「死」の境界が霧散することを表現したのだ。