この作品は、主人公が異母弟を殺してから、物語が終わるまでの約40ページの間が凄い。

言いようのない不穏感

なにが凄いのかと言われると、実はうまく説明できないのだが、その文中に漲る「不穏感」の密度に言葉を失う。

物語終盤の冷血感に戦慄する

物語終盤における、浜村龍造の描写と、徹と白痴の子を据えたラストシーンを読むと、日本の近代小説のやるせなさ、むごたらしさを深く知ることになる。

投稿者

管理人ひのき

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