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北野武監督・ビートたけし主演の
『その男、凶暴につき』を観ました。
話の特徴
話の流れとしては『HANA-BI』と近い、
というかほぼ同一と言ってもいいでしょう。
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非常に暴力的な刑事がいて、
馬が合う同僚が殺され(まあ本作は同僚もキズありだったが)、
その仇の組織と殺し屋を追い詰めるうちに、
刑事自身も破滅してゆく……。
「HANA-BI」では、精神に異常のある、主人公の奥さんが
出てきましたが、本作ではそれが妹役になっています。
そして、どちらの作品でも、殺し屋役は白竜です。(笑い)
台詞の特徴
作中「気○い」という台詞が数回出てきたのに
少し驚きました。
今では絶対に無理でしょう。
北野武 監督作品
北野作品を観て思うのは、
「狂気」と「暴力」の生々しさです。
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それらの描き方が本当にうまいと思います。
お芝居的ではなく(北野作品は芝居的な要素が薄い)、
ちょっと街中を歩いていると自分も遭遇してしまうような、
登場人物は警察やヤクザと非日常的な存在なのですが、
そんな現実感を味わわせてくれます。
暴力と空しさ
そこから現出する無情観に美しさを覚えるということが、
国際的な評価の一因になっていると、私は考えます。
「BROTHER」はつまらなかったけど……。
俳優 ビートたけし
それにしても、この頃のたけしはかっこいい。
歩いている姿がとても絵になる。
そして非常にヤ○ザっぽい。
何か誰かに似てるなと思ったのですが、
後期の松田優作に似てると思うのは私だけか。
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