小学館コミック文庫・1995年8月刊行

ギムナジウムの少年たちを描く歴史的傑作。
冬の終わりのその朝、1人の少年が死んだ。トーマ・ヴェルナー。そして、ユーリに残された1通の手紙。「これがぼくの愛、これがぼくの心臓の音」。信仰の暗い淵でもがくユーリ、父とユーリへの想いを秘めるオスカー、トーマに生き写しの転入生エーリク……。透明な季節を過ごすギムナジウムの少年たちに投げかけられた愛と試練と恩籠。今もなお光彩を放ち続ける萩尾望都初期の大傑作。(以上、小学館HPより)

「頭のいいお調子者」というキャラクター

頭のいいお調子者は、父親や肉親との間に確執があるものなのだろうか?


作者からすれば、何かこう、「しっくり」くる設定なのだろうな。

この「しっくり」感をうまく説明できない。
なぜ、頭のいいお調子者が父親や肉親と確執があるという設定に
「しっくり」くるのだろうか?


少女漫画の文法

漫画自体は、完成度の高い名作だとは感じるのですが、
いまいち入り込めなかったのは、私が少女漫画の文法にまだ不得手だからでしょう。

この『トーマの心臓』は、最初は読者からの人気が低かったらしく「へー」と思った。

女の子が好きなものが高密度にパッケージされていると思うのだが。

『ジョジョ』も最初のころは「主人公が外国人だからダメ」とか言われたらしいのと同じ理屈だろうか?(違う)