光文社古典新訳文庫・小野寺健 訳・2010年1月刊行
あらすじ(同文庫より抜粋) ヨークシャの荒野に立つ屋敷“嵐が丘”。その主人が連れ帰ったヒースクリフは、屋敷の娘キャサリンに恋をする。しかしキャサリンは隣家の息子と結婚、ヒースクリフは失意のなか失踪する。数年後、彼は莫大な財産を手に戻ってきた。自分を虐げた者への復讐の念に燃えて…。
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イギリス文学の最高峰のひとつ
叙述や描写、演出といった面では、非常に複雑かつ巧妙である。
相当にポストモダン的な味わいすらある。
人物造形も実に一筋縄でいかないところがある。
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E・ブロンテという作家は、プロテスタントに対して非常に屈折した感情があったのではないか?
各人物の言動が多分に神話的・宗教的に思えた。
愛の棘
古典文学でここまで刺々しく、壮大な恋愛が描かれている作品もそう無いだろう。
ヒースクリフはもちろんだが、キャサリン・アーンショウと家政婦のネリーの存在もかなり咀嚼しづらい。不気味さが漂う。
大河人間ホラー小説と呼べるかもしれない。
やはりイギリス文学はすごい
イギリス文学は女性の描かれ方が本当に魅力的である。
『自負(高慢)と偏見』であったり『贖罪』であったり。
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感情の表れ方が面白いのでしょうね。
